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Hello the Masking Face 店主敬白&番頭日記

釣具を扱うビンテージタックルウェアハウス「Hello the Masking Face」の主と番頭が綴る日記です。

番頭日記20130927 クローズドフェイススピニングリールはどんな釣りに向く?(2)

クローズドフェイススピニングリールは
どんな釣りに向く?(2)
―ベイトリールに負けない手返しの良さを活かせ―



どうもどうもどうも。番頭です。
前回は、クローズドフェイススピニングリールが渓流のルアー釣りに向いていること、そして、その釣りでは「渓流ベイトフィネス」なるものが流行りはじめていることを書きました。
今回は、いよいよクローズドフェイススピニングリールがなぜ渓流でのルアー釣りに向いているか、というお話です。



渓流のルアー釣りで主に用いられているスピニングタックルでは、キャスティングの際にロッドを握った反対の手でベイルを操作することが不可欠です。
また、キャスト後も、ハンドルを回すか、手で戻すか、いずれの動作でベイルを戻してやる必要があります。
それに対し、ベイトタックルはロッドを持った手でクラッチを切ることができるため、片手だけでキャスティングの動作が完結するうえ、巻き取り時もベイルを戻すときのような大仰な操作を必要としません。
このベイル操作の有無が手返しのよさにおいて大きな差を生み、前回触れた「渓流ベイトフィネス」という流れにつながるワケです。

では、クローズドフェイススピニングリールは、どうでしょう?
このタイプのリールはスピニングリールに近い構造を持っていながら、ベイルの操作は必要ありません。
ロッドを持った右手の人差し指でリール前面にある黒いボタンを押してラインをフリーにすると、その人差し指に自動的にラインがかかり、すぐキャスティング動作に移れますし、ハンドルを回して小さなピンが突出するだけですぐに巻き取りに移れるため、キャスト後の操作もとてもスムース。
クローズドフェイススピニングリール独特の合理的な設計は、ベイトリールと同等かそれ以上の手返しのよさを実現するのです。

クローズドフェイススピニングリールの特筆すべき点は、手返し、操作性だけにとどまりません。
「渓流ベイトフィネス」はまだはじまったばかりのムーブメントであるため、ロッドの選択肢が非常に限られてしまいます。
ところが、クローズドフェイススピニングリールで使うのはスピニングロッドですから、ロッド選びに制限を受けることはありませんし、何より今まで使っていたロッドをそのまま流用することが可能です。
加えて、クローズドフェイススピニングリールではラインがカップに常に触れているためなのか、不思議とスピニングリールのような糸縒れをまったくと言っていいほど、起こしません。
ベイトリールのようなバックラッシュも、スピニングリールのような糸縒れとも無縁。ライントラブルがきわめて起こりにくいリールと言えます。

つまるところ、スピニングリールとベイトリール、それぞれの長所を併せ持った釣りを可能にするのが、クローズドフェイススピニングリールなのです。
番頭が渓流ベイトフィネスに対し、
「思ったほどの新鮮みはなかったな」
といった感想を抱いたのは、こうしたクローズドフェイススピニングリールの釣りを体験していたからにほかなりません。
もちろん、クローズドフェイススピニングリールは渓流のルアー釣り以外でも、たとえばエレキで流しながら岸際のアシやブッシュを打っていくような、ボートでのバス釣りなど、手返しの良さが求められる釣りでは、とても快適に使うことができます。

さてさて、どうでしょう?
すでにクローズドフェイススピニングリールをお使いのかたにとっては「何を今さら」といった内容かと思いますが、まだ未体験のそこのあなた! 覆面リールの使い勝手に興味はわいてきたでしょうか?
長所ばかりを並べ立てて終わってしまいましたが、次回はクローズドフェイススピニングリールの欠点について触れます。


ちなみに下に並べた写真は、リトルプレゼンツというメーカーの2013年度版カタログ。
渓流向けにデザインされたシャツやパンツのページには、なかなか気合いの入った釣り人の写真が。
よく見ると、その釣り人が手にしているのは、なんとクローズドフェイススピニングリールの名機「Abu 506」ではないですかっ。
やっぱり、わかっている人はわかっているんですね。
なんてね。
実はこの写真のモデルになっている人、主と番頭の釣り友達なんです。




◆「Hello the Masking Face」については、以下のページをご覧ください。

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