Hello the Masking Face 店主敬白&番頭日記

釣具を扱うビンテージタックルウェアハウス「Hello the Masking Face」の主と番頭が綴る日記です。

番頭日記20140419 水辺は遠く。

未だ風邪が治りません。
いや、一度治ってまた別の風邪を引いた疑惑も浮上している番頭です。
釣りどころではありません。春なのに。

先日の「Abumatic 70」に続いて「Shakespeare President II 1980 HB」も落札いただき、本日、新たなオーナー様のもとへと旅立っていきました。
売る側が言うのもナンですが、「Shakespeare President II 1980 HB」って、見れば見るほど味があって、素敵なリールです。
ただ、今どきのリールに比べると遠心ブレーキが少しばかりプアなので、実釣に使われる際には若干の工夫をされたほうがいいかもしれません。

このモデルはもともと遠心ブレーキのブレーキシュー内側に真鍮のパイプがセットされ、ブレーキ力を高める工夫がなされています。非常にいいアイデアだと思いますが、ブレーキシューそのものが軽く小ぶりなうえ、押しつけられるリムの直径も小さいためにそれでもやっぱり制動力が物足りないのです。
「Abu Ambassadeur 5000」系のブレーキシューなど、材質や重さの違うものを試してみたり、あるいは遠心力を高めるためのウェイトをもう少し重い物に変えてみるのもいいでしょう。
そうしたユーザーの工夫で使い勝手を上げていくのも、ビンテージな釣具を使ううえでの楽しみのひとつなのです。

さて。
本日、またヤフオク!に新たな1台を出品しました。
新たな1台とは言っても、作られたのは半世紀も前になる「Abumatic 40」です。
「Abumatic」としては少し小ぶりなボディにはシャンパンゴールドがあしらわれ、ギラギラと落ち着きのない現行のAbu Garcia製品とは対極をなすようなシックなデザインが魅力。
こんなに古い製品でありながら、ハンドルを逆回転させることで瞬時にドラグを弱め、大物とのファイトを助ける「シンクロドラグ機構」が搭載されています。
Abuの先進性には本当に驚かされますね。
さすがに作られてから50年も経っているだけあり、ベルカバーなど外見上のキズは多いのですが、ギアの摩耗や不快なガタツキなどもなく、機関はとても好調です。
当店で分解、清掃、注油を行っているので、すぐにでも実釣に用いることができるコンディションとなっています。

ヤフオク!には、この「Abumatic 40」を含め、「Abu Ambassadeur 5500C」や「3500C」、国産クローズドフェイススピニングリールの代表選手「ダイワ ハリヤー120M」など、合計8台のリールを出品中です。
皆さまのご入札、心よりお待ちしています。

http://openuser.auctions.yahoo.co.jp/jp/user/shok914

それでは、「Hello the Masking Face」をどうぞご贔屓に。



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