Hello the Masking Face 店主敬白&番頭日記

釣具を扱うビンテージタックルウェアハウス「Hello the Masking Face」の主と番頭が綴る日記です。

番頭日記20170205 「506 MKII」を買ってしまいました。

どうもどうも。番頭ですよ?
皆さま、お元気していらっしゃいますでしょうか?
 
昨年11月、もう3か月も前のことになってしまうんですけどね。
番頭、またひとつリールを買ってしまったのです。
 
今使っているリールに不満があるワケではありませんし、しかも今より何かが大きく違うワケでもないとわかってはいる、のです。
わかってはいるんですけれど、1年前に見たときより4000円以上も安く買えることがわかった瞬間、ついぺちっとOrderボタンをクリックしてしまい。
ここ最近の渓流におけるメインウェポンであった「706」の後継機「506 MKII」をついに買ってしまったのです。
 
今回購入したイギリスのサイトでは、商品価格はご丁寧に日本円で表示されるのですが、私が買った当時、価格は、日本への送料などコミコミで7648円となっていました。
本体価格が6405.00円で、送料が1243.00円。
送付方法は国際郵便です。

www.harrissportsmail.com

オーダーしたのが、11月1日、届いたのが12日ですから、受け取るまでに11日間かかったことになりますね。
購入時に入力したデータについて担当者とメールのやり取りをしてから発送になったので、通常よりも日数は余計にかかっています。
というのも、オーダーフォームが日本語をちゃんと処理していたので、住所を日本語で書いてみたのです。
すると、担当者からメールが来て、「住所が読めねぇよ」と。
こちらとしては、読めずともどうせそのまま流し込んで処理するだけだから問題ないだろうと思っていたんですけれど、ダメだったようですね。
 
ま、そんなやり取りを経た後、「発送したよ?」っていうメールが来たのが3日。そこから考えると、9日間、ですかね。
荷物のトラッキングができなかったのが不満ではありましたけど、1243円でイギリスから届くんですから、安いですよね。
 
布製のケースにスペアスプールともども、収められているのは、「706」といっしょ。
最初から装着されているものも含めると、シャロースプールが3つ、深めの、というか、「500」シリーズや「1044」で言うところのノーマルスプールがひとつ。合計で4つもスプールが付いてくるところが、ユーザーとしては、うれしいですね。
一般的なスピニングリールに比べると、ホントに実用的で割安だと思います。
 
「706」との最大の違いは、まず見た目。
ベルカバーがマット処理した黒塗装から、ぎらぎらなメッキ剥き出し、中央にシール、っていう構成に変わっています。
外から見える違いはもうひとつ。
ハンドルの付け根、固定にリテーナープレートが装着されています。
が、しかし構造は「706」と、いや言ってしまえばそれよりもっと前の「1044」ともほとんど変わらないので、ハンドル固定部分の補強、というより、装飾的な意味合いが強いと思われます。
 
で、中身で大きく違っているのは、ラインを巻き取るために回転するベルカップ周り。
「706」からすでにピンが出る穴はカップに1カ所しかなく、「506 MKII」でもそれは同様。ただ、ピンの反対側の場所に、ご親切にも「外すときはこっちに回してね!」ってい矢印がプリントされています。
そして、何より変わってるのが、リトリーブピン。
「706」では無垢の真鍮だったこれが、「506 MKII」では、セラミックコーティングに!
「706」の写真をよく見てもらえばわかると思いますけど、番頭が使っているものは、すでにラインのあたる場所が削れてうっすらと溝ができちゃっています。
「706」の問題はピンよりも、ベルカップの材質とコーティングなのですね。
なんか「500」シリーズよりも弱いんじゃないか、っていう気がするのです。
ともあれ。
耐摩耗強度が上がり、ラインに優しくなる今回のピンの部品変更は歓迎すべきことではあります。
ベルカップの耐久性がどうか、は、何年か使ってみなて判断、というところでしょうか。
 
そんなワケで、今年の渓流では、この「506 MKII」をメインに使って行こうと思っています。  
 
 

さてさて。
「Hello the Masking Face」のWEBショップでは、当店Facebookページの写真アルバムで紹介しているビンテージなリールを販売中です。

「Hello the Masking Face」Facebookページ

https://www.facebook.com/themaskingface/

  
「Hello the Masking Face」Webショップ

http://maskingface.theshop.jp/

 

当店で扱っているようなリールは生産を終えてから、10年、20年、30年と経たものばかり。釣具屋へ行けば買えるようなものではなく、まさにその出会いは「縁」としか言いようがありません。
これら品揃えに、ご縁を感じるものを見つけていただけたなら、幸いです。
 
皆さまのご利用、お待ちしています。
「Hello the Masking Face」をどうぞご贔屓に。

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ビニールテープでぐるぐる。実用重視な梱包。
こういう荷物を受け取ると、日本製段ボールの製紙技術がいかに高いかがよくわかる。こうしないと、段ボールがもろすぎて保たないんですね。

 

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こ、このクレストマークは!?

 

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ばばーん。

 

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箱のなかには布製キャリングケースがみっちり。

 

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取り外し可能な間仕切りでわけられ、3つのスペアスプールと本体、マニュアル、パーツリストが押し込められています。

 

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「506 MKII」、なんかギラギラしています。「安っぽい」と見るむきもあるかも?

 

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右が今使っている「706」。左が届いたばかりの「506 MKII」です。

 

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「506 MKII」はハンドルの付け根にリテーナープレートが見えるの、わかります? たぶん、実用的には何の意味もないと思います。

 

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「506 MKII」の改良点のひとつ。「500」シリーズからずっとそうなんですけど、リトリーブ用のベルカップは逆ネジになっていて、知らないで外そうとすると大変なことになってしまいます。それを警告するための矢印が印刷されているという親切っぷり。

 

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「706」の写真。ピンは山吹色に輝く真鍮製です。これを手に入れて何年になりますかね? 渓流に行ってる日数で言えば100日にははるかに満たないと思うのですが、ベルカップがラインで削れて、うっすらと溝ができてしまっています。ラインが傷むほどではないので、とりあえず放置していますが、もう少し状況が進んだら磨こうかと思っています。

 

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「500」シリーズや「1044」を使ってた人には「おっ!?」と思わせる、「506 MKII」のリトリーブピン。「1044」や「704 premiere」と同様、セラミックコーティングのピンに変更されています。これが最大の改良点かも?