番頭日記20170428 「Honda釣り倶楽部」の新コーナーと、多摩川の入漁料。
どうもどうも。ご無沙汰しております。番頭ですよ?
東京では桜もとうに散り、また別の花々が色とりどりに咲き乱れています。
春ですね。皆さん、釣りには行ってますか?
番頭は、といえば、3月中旬に芦ノ湖へ行き、放流サイズのコーホーサーモンを釣ったきりです。
さて、皆さんは自動車メーカーのホンダが釣りに関する情報ページを公開しているのをご存じでしょうか?
Honda釣り倶楽部
釣り人社の協力により、その時期に旬な釣りを美しい写真や動画を使って初心者にもわかりやすく解説したページで、釣りの経験があるなしに関わらず、今までやったことのない釣りをはじめるにはとても参考になります。
その「Honda釣り倶楽部」で先日、新たにはじまったコンテンツが、「太公望通信」です。
太公望通信 2017年4月25日号
ゴールデンウイークの穴場? 都市河川・多摩川の素顔に迫る!
第1回目は東京と神奈川のあいだを流れる大河川、多摩川が取り上げられています。
上流から下流までに到る景観の移り変わりは非常にダイナミックで、ある意味、とても日本らしい川、と言えるのではないでしょうか。
近年は水質浄化によって非常に多くの鮎が遡上するようになっていたりと、さまざまな魚が生息するようになりました。
もっとも、本来は居るはずのない魚もたくさん確認されるようになり、「タマゾン川」なんて呼び方もされるようですが……。
番頭、この記事を読んで、触れられていないあることがとても気になってしまいました。
多摩川もエリアごとにいくつかの漁協が管理していて、魚を釣るには入漁料が必要になるのですが、そのことがまったく書かれてないのです。
記事中で触れられている「ウグイ」も、その対象魚です。
多摩川のメンドクサイところは、魚種によってはもちろん、エリアによっても入漁料が違っていたりする、ってことだったりします。
そのことが詳しく解説されているのが、以下のサイトです。
多摩川の内水面遊魚規則/フライで鯉を釣る
http://www.level4.jp/carp_fly/fee.htm
入漁料を払う必要があるかどうかは漁協が管理しているかどうかが関わってきます。
釣りに行こうと思う場所がどの漁協の管轄となるのか、そしてそこのルールがどうなっているのかをきちんと確認しておく必要があります。
逆に言えば、漁協が管理していないエリアでは入漁料は必要ない、ということになるのですが、しかし、漁協が管理をしてない水域だからと言って、ルールが何もないワケではなく、その都道府県ごとの「内水面漁業調整規則」というルールは適用されるため、いくつかの魚種などは禁漁期などが設定され、これに違反すると“密漁”ということになってしまいます。
たとえば鮎に関しては東京都では期間に関係なく、10cm以下のものは採捕が禁止と内水面漁業調整規則に明記されています。
もう何年も前になりますが、「フェネック」というクルマ雑誌に、多摩川で稚鮎を釣って美味しく食べる、なんていう記事が掲載されていて、びっくりしたことがあります。
ちょっとフリーダムすぎ、ですね。
編集部にはこういうルールが存在することを知っている人がいなかったのでしょう。
ちなみに神奈川の内水面漁業調整規則では、鮎に関しては「1月1日から5月31日まで及び10月15日から11月30日まで」という禁漁期が設定されているのみで、サイズに関しては記述がありません。
多摩川の川崎エリアは「川崎河川漁業協同組合」という漁協が管轄しているのですが、ここの漁協が独自に鮎の大きさに関してのルールを設けているということもないみたいです。
川崎河川漁業協同組合
つまり、6月以降、川崎側の岸でなら、10cm以下の鮎を釣っても違反にはならない、ということですね。
ただ、入漁料はやっぱり必要ですし、それにそんな時期に10cm以下の鮎がいるのかどうかは、別問題です。
あんまり堅苦しく考えるのもどうか、とは思うのですけれども、自分が遊ぶフィールドには「こういうルールがある」ということは、ぜひ知っておくべきではあると思います。
ちなみに内水面漁業調整規則には、ちゃんと罰則も設定されていて、違反すると「6月以下の懲役若しくは、10万円以下の罰金」が課せられる、とあります。
あんまり軽んじていいお話でもないのですね。
さてさて。
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